2010年2月
花粉症とは
花粉症とは植物の花粉が、鼻や目などの粘膜に接触することによって引き起こされ、発作性反復性のくしゃみ、鼻水、鼻詰まり、目のかゆみなどの症状が起こることをいいます。植物の花粉でアレルギーとなる花粉の種類は多いのですが、日本においては花粉症の原因となる花粉はほとんどスギ花粉なので、多くの人が花粉症といえばスギ花粉症のことをイメージしていると思います。
しかし花粉症の原因となる花粉はスギの他、ヒノキ、ブタクサ、ヨモギ、マツ、イネ・シラカバなどもあります。
ちなみにスギ花粉でアレルギー反応がでる人はヒノキの花粉にもアレルギー反応が出る場合が多いです。
ここで少しまとめると花粉症を知る上で大切な事は
①花粉症の原因はスギだけではない
②花粉症の原因となる植物の花粉の飛散時期すべてで花粉症の症状が出る場合も考えられる
この2点はしっかりと覚えておきましょう。
花粉症の仕組み①
花粉症はアレルギー反応のひとつであることはご存知ですよね。花粉症の仕組みを説明するにはアレルギーに関する理解が不可欠なので、まずアレルギーの仕組みについて説明します。
まずアレルギーという単語を聞くと非常に悪いイメージをもたれる方が多いでしょう。
しかし、アレルギーとはからだを有害物質から守る免疫の働きから起こるものなのです。
つまりアレルギー反応が出ているということは免疫が機能していて体内に侵入してきた異物を体外へ排出しようとしている証なのです。
なのでアレルギーがでるということは一概に悪いとはいえないのです。
アレルギーの原因となる異物が体内に入り込むと、人は免疫機能によりその異物からからだを守るためにアレルギー抗体を作り出します。
そして一度抗体が出来てしまうといままでアレルギー反応を示さなかった物質でも異物として判断されてしまいアレルギー症状が出てしまうのです。
花粉症の仕組み②
免疫機能が働かずに抗体が出来なければ花粉症は起こりません。なら、なければいいのにと言う人もいるでしょうが、免疫機能は外部の異物からの進入を防ぐ重要な役割を担っているので、もしこの免疫機能が働かなければあっという間に、人間は死んでしまうでしょう。
免疫機能はパソコンでいうファイアーウォールみたいな非常に重要な役割を果たしているのです。
そして免疫機能の重要な役割として抗体をつくるということは知っていますよね。
例えば一度はしかにかかったら2度とはしかにはかからないといえば分かりやすいでしょう。
花粉症の原因は花粉の抗体が体内で作られる事ですが、花粉が体内に侵入したとしても全ての人が抗体を作り出す分けではありません。
一般的に抗体を作り出すのはアレルギー体質の人が多くなってます。
抗体は花粉に何度も接触していくうちにその量がどんどん体内で蓄積されていきます。そして抗体が一定量になったとき、同じ異物が進入してくると、その異物が抗体と結びつき、それまでと違った反応を示すようになるのです。これがアレルギー反応であり、花粉症の症状の表れなのです。
花粉症の症状
花粉症の症状としてはくしゃみ、鼻水、鼻詰まり、目のかゆみなどが代表的です。しかし、実は花粉症の症状はそれだけではなく、人によって症状の出方が異なってきます。
微熱や頭痛、むくみ、吐き気、思考力がなくなるなどが上記以外の症状です。
また花粉症の季節は、同時に風邪の季節でもあります。
厄介な事に花粉症の症状は風邪と似ている為、なかなかその区別ができません。
風邪だと思って放置しておくと花粉症が重篤化する可能性があるので注意が必要です。
区別のポイントとしては、花粉症はくしゃみや鼻水、せきが出ても、風邪のようなのどの痛みは少ないということと、高熱は出ず、出たとしても微熱ということ、また目のかゆみが伴ったら花粉症の可能性があるということでしょうか。
また一年中花粉症のような症状が続く場合は他のアレルギーの可能性も考えられます。
ダニやハウスダストによるアレルギーなどは季節に関係なく症状がでます。
このように考えると花粉症のような症状がある場合には一度病院に行って検査し、原因を確定させることがいいでしょう。
ちなみに花粉症だという事は血液検査をすればすぐにわかります。
花粉症の治療~薬の服用について①
花粉症の治療ですが基本的に飲み薬により治療をします。既に花粉の飛散が始まり、くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、目のかゆみなどの症状が出ている場合には、効き目が早い抗ヒスタミン薬を使用します。
確かに抗ヒスタミン薬は効果が早く出るのですが、眠気を催すなどの副作用がありますので、極力効き目が遅い代わりに副作用の少ない抗ヒスタミン作用を持たない抗アレルギー剤を使用した方がいいと思います。
なので花粉症の治療は花粉が飛散する時期の前にしっかりとゆとりをもって病院に行くようにしましょう。
ちなみに副作用の少ない抗ヒスタミン作用を持たない抗アレルギー剤では花粉が飛散する時期の1ヶ月以上前から治療をする必要があります。
花粉症の治療~薬の服用について②
花粉症が飛散する前でなく飛散し、症状が出てきて始めて病院に行く人の割合が多いのも原因の一つです。
その場合には抗ヒスタミン作用のある薬を使用しなければならないので。
また効き目が遅い薬よりも効き目が早い抗ヒスタミン作用のある薬を希望する患者さんがいるのも抗ヒスタミン作用を持たない抗アレルギー剤による治療が広がらない理由の一つとして考えられるでしょう。
しかし、抗ヒスタミン作用のある薬は眠気や倦怠感などの副作用があり、車の運転や注意力が散漫になったら取り返しのつかない仕事の場合ではこの副作用は致命的といえるでしょう。
抗ヒスタミン作用のある薬の副作用で苦しくなる人はやはり花粉の飛散時期をしっかりと把握(※その年によって違うので注意が必要)し、副作用の少ない抗ヒスタミン作用を持たない抗アレルギー剤で治療するのがいいのではないでしょうか。
花粉症の治療~抗ヒスタミン薬について①
抗ヒスタミン作用のある薬の長所はやはり効き目が早いということでしょう。その一方、眠気や倦怠感が出るといった副作用があります。
花粉症の治療は症状が出る前で花粉が飛散する時期の一ヶ月前から前もって行う事が大切ですが、症状が出てしまった場合には効き目が早い抗ヒスタミン薬を使用するといいでしょう。
しかしの運転や注意力が散漫になったら取り返しのつかない仕事などをしている人は抗ヒスタミン薬をさける方が好ましいのですが、花粉症の症状が原因で何も出来なくなったらそれこそ本末転倒です。
抗ヒスタミン薬には眠気という副作用があるのですが夜間でしたら寝るだけなので大丈夫ですよね。
そこで夜間に抗ヒスタミン薬を用い昼は抗ヒスタミン作用のない薬を飲むという工夫をしてみるのもいいかもしれません。
花粉症の治療~抗ヒスタミン薬について②
花粉症の治療ですぐに効果が表れる抗ヒスタミン薬ですが、その禁忌症があります。緑内障や前立肥大、喘息の発作が起きている場合には利用することができませんのでご注意ください。
その場合には抗ヒスタミン作用のない薬を飲んで治療する事になります。
抗ヒスタミン作用のない薬は効果が表れるのに時間がかかるので長い期間服用しなければなりません。
緑内障や前立肥大、喘息の方で花粉症持ちの方は花粉の飛散時期をしっかりとチェックし前もって治療する事が非常に重要になってきます。
花粉症の治療~ステロイド薬について
花粉症の治療は基本的には薬の服用ですが、花粉症の症状がひどくてそれだけでは症状を抑えることができない人もいます。その場合には局所的にステロイド薬を使用して花粉症の症状を抑える場合があります。
鼻の粘膜に噴射したり、目に点眼する事で炎症を抑える効果があります。
ステロイドとは副腎皮質ステロイドホルモンという副腎という臓器から分泌されるホルモンのことで、正常な状態でも身体を維持するために重要な働きをしています。ステロイドには強力に炎症を抑える作用とアレルギー反応を抑える作用があります。
ステロイドはマスコミなどからその副作用について過剰な発表がされていることから敬遠されがちですが、短期的、局所的であればそれほど副作用などを心配する必要はありません。からだに吸収されるステロイドの量は非常に軽微なものなので。
局所ステロイドは炎症を抑える働きが強く、内服で得られる効果と同様に強い効き目があります。
また花粉症の症状があらわれている期間のみ使用すればいいので、副作用の心配もほとんどないので、花粉症の症状で苦しむのなら局所ステロイドを使用したほうがいいでしょう。
花粉症の治療~重度の鼻づまりを治す①
花粉症の症状はどれも辛いのですが、重症の鼻づまりで悩んでいる人も多いのではないでしょうか。鼻がつまっていると呼吸がしにくく日常生活に大きな支障が出てしまいます。
また鼻がつまっていると睡眠不足に陥って、体調を更に崩す原因になりかねません。
そのような重度の鼻づまりの場合には鼻用のスプレーを処方してもらいましょう。
この薬は鼻用血管収縮薬で、α交感神経刺激薬とも呼ばれています。
つけてすぐに効く薬ですが、使いすぎるとかえって鼻づまりが強くなるので、最小限の使用にとどめましょう。
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